ぼくが好きな太宰治
勘違いしないでほしいが、ぼくは太宰が相当好きだ。教室の端から眺めたい好意をもつ。近くにはいかない。とてもめんどくさい。俗っぽい。愛されているのに、求め続ける汚さがある。ぼくに似ている。用は、端で笑って見ていたい。これだけ有名になった今でも、すこしゲテモノ扱いされているあたりもたまらなくツボだ。
オススメの紹介。散々書いた気もするけども。走れメロス、人間失格しか読んでない人。正解だけど太宰は暇つぶしにちょうどいい文を書く。内容なんてない、雰囲気だけ。それが芥川とこいつの決定的な違い。
ただぼんやりとした不安に浸りたいのがこいつなのだ。ウザすぎる。けれど、日本人のほとんどはそのような躊躇する興奮に駆られる性質があるので、馴染む。
比較のために芥川もパッと。短編、2秒で読み終わる。
二人の違いがよくわかると思う。
もういろいろ定かではないけれど、蜜柑もトロッコも、受験現代文で見た記憶がある。
確か、どちらかは立命館だった。