2022/02/05

2月がはじまってまず起こった不調はすべて、寒すぎるの一言で収まりそうなものではあった。

心当たりがありすぎるいくつかのいまの不安を書いてみたが、あまりにくだらないため消す。よくやることだ。このブログも更新できる時期とできない時期があるが、そろそろ日記としてべつの場所に保管しようかなと思っている。okinakyaとしての実態が薄まりすぎた。

カミュのペストを読んでいる。コロナ全盛期(今もか)の頃にこれを読んでいい気分になっている輩が多すぎて、自分としては苦笑していた。なのでバレないように家で読んでいる。

下北らへんのテキーラがいっぱい300円のbarに一人で入って、女を引っ掛けながら朝までベロンベロンになりたい気分なのだが、如何せん寒すぎて出られない。最後にあの辺で飲んでから3年は経つのか、と思うと不安になる。

ショーンメンデスのSummer Of Loveを聴きながら外に出ると、少しだけ勇気が出る。とても乖離した二つがマッチしてその不安定さに救われる。


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It was the summer of Love...なんて言われると、この曲がいかにクソしょうもないかに気がつく。それでいいのだ。

曲を聴く時間も、本を読む時間も作らなくなっている。そして案の定鬱る。

明日は早朝からスタバ行って本でも読むか。

生存

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 PDFをうんたらかんたらしてみたが、微妙だった。仕方ないので全文を載っけます。

久しぶりに原稿用紙で小説を書いている。といってもこれが公開されるのはブログだろうから、僕はこれからこれをPCで清書することになるのだろうけれど。
紙媒体で物を書きたい、少なくとも一校目は紙を使って文字を出力したい、とずっと思っていた(pcを前にするとブラウジングが止まらなくなってしまうという理由も大いにある)。 文字を打つのではなく、刻んでいく感覚は久しく、楽しいものだ。
原稿用紙を買うのが手間だった、売っていないのだ。百円均一にも近くのスーパーにもなく、歩いて二十分ほどかかる文具店まで買いに出た。もしかすると、小学生の読書感想文なんかは、タイピングだったりするのかしらん。
朝の心が伽藍としていて、小雨が降っていてたのが凶兆だった。服を着替え、エリーゴールディングのラヴミーライクユードゥーを、エンドレスで流し、耳心地のよさにしながれかかる。毒にも薬にもならない簡単な音楽に、甘えていたかった。
消費が目的とされた音楽に、その足早で巨大な流れの中に身を置くと、自分も前進しているような気がしてくる。グラグラと不安定なまま進むことを許されて、過ごせるように思われる。
夜、ランニングをしていると、椎名林檎が歌舞伎町の女王を歌い出して、僕に高校の頃に好き合っていた女の子をゆっくりと想起させた。僕たちはカラオケによく二人で行き、彼女は椎名林檎をよく歌った。やはり黒い髪のショートカットだった。
その頃のことを思い出す。彼女は、東京になんて一度も行ったことがないのに、椎名林檎を好いた。よく整備されてスタンプラリーなんかが開催される歌舞伎町も、本当にクソみたいな池袋も、整形した女しかいない銀座も知らないまま僕たちは曲を歌っていたのだ。けれど、彼女の歌や立ち姿やその精神性は、なかなか様になっていた。そして曲たちは、僕が東京を知ったいまでも、変わらないアニマを持っている。 2020/10/01